小型 Linux 端末「Beepy」

テキストベースの Linux 端末、Beepy を入手しました。基本的には「Beeper」というテキストアプリ用端末とのこと。

SQFMI Beepy
https://beepy.sqfmi.com/

登場した時は Beepberry と呼ばれていたのですが、なんらかの理由で改名したみたいです。(公式写真のキーボード部分にもモザイクが…)

2023/5/19に発注、2023/6/9 に到着でした。「まだまだ完成している製品ではないので人柱になる覚悟の上で…(大意)」みたいな注意書きがあったのでビクビクしつつ発注しましたw

Beepy は、キーボード+メモリ液晶 セットで、メインとなる Raspbery Pi Zero W は、自分で用意する必要があります。が、そのおかげで、無線部分が本体に搭載されていなく、技適対応の Raspberry Pi Zero W を入手すれば、問題なく日本国内でも使うことが可能なのです!これはすばらしい。

Raspberry Pi Zero 2 W でも大丈夫か心配だったのですが、問題なしとのリプライがありました!(Beepy RaspberryPi セットで買った場合も Zero 2 W になってるとのこと。)


公式の Getting Started に従ってセットアップします。

Getting Started
https://beepy.sqfmi.com/docs/getting-started

Raspberry Pi イメージを microSD カードに書き込み。WiFi & SSH の設定も書き込み前に行います。

その後、Beepy の初期設定が完了するまでは、Beepy本体の画面表示はできないので、SSH 接続で設定を行います。(コマンド2つとスクリプト流すだけですが)

RaspberryPi Zero W 系は Wi-Fi 5GHz 対応してないので注意です!


Raspberry Pi Zero W の組み込みは、ピンの半田付けは必要なく、グイッとピンを押し込んで、まちがいなく全部のピンが入ってることを確認、周囲のネジを留めます。

パワーLEDがまぶしいのは、ファームウェアアップデートすれば解消されます。

メモリ液晶がなかなかの特徴ですね。反射型なので、屋外で威力が発揮されそう。


キーボードのキー数が足りなくて、Ctrlどこだ?ESCどこだ?みたいになります。レイアウトはこちら。

sqfmi / bbqX0kbd_driver
https://github.com/sqfmi/bbqX0kbd_driver

 * BBQ20KBD PMOD KEYBOARD LAYOUT
 *	               BBQ20KBD PMOD KEYBOARD LAYOUT
 *
 *	+------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+
 *	|      |          |BR     ↑TPY-       |           |       |
 *	| Ctrl |   PgDn   |←TPX- BL(HOME)TPX+→|   PgUp    | MENU  |
 *	|      |          |       ↓TPY+       |           |       |
 *	+------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+
 *	|                                                         |
 *	+------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+
 *	|#     |1    |2   |3   |(   |   )|_   |    -|    +|      @|
 *	|  Q   |  W  | E  | R  | T  |  Y |  U |  I  |  O  |   P   |
 *	|      |     |PgDn|PgUp|   \|UP  |^   |=    |{    |}      |
 *	+------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+
 *	|*     |4    |5   |6   |/   |   :|;   |    '|    "|    ESC|
 *	|  A   |  S  | D  | F  | G  |  H |  J |  K  |  L  |  BKSP |
 *	|     ?|     |   [|   ]|LEFT|HOME|RGHT|V+   |V-   |DLT    |
 *	+------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+
 *	|      |7    |8   |9   |?   |   !|,   |    .|    `|       |
 *	|LFTALT|  Z  | X  | C  | V  |  B |  N |  M  |  $  | ENTER |
 *	|      |   K+|  K-|   °|   <|DOWN|>   |MENU |Vx   |       |
 *	+------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+
 *	|            |0   |TAB                |     |             |
 *	| LEFT_SHIFT | ~  |       SPACE       |RTALT| RIGHT_SHIFT |
 *	|            |  Kx|                  &|     |             |
 *	+------------+----+-------------------+-----+-------------+
 *

トラックパッドが、マウスではなくてカーソル上下左右に割り当てられていました。

Linux でよく使う “|”(パイプ)が無いのが気になります。(上の図だと枠線で使われているので確認しづらいw)

SQFMI Beepy > Firmware > Keyboard Firmware
https://beepy.sqfmi.com/docs/firmware/keyboard

Custom Keymap は「To Do – How to customize keymap」なので、今後公開されることに期待しましょう。
トラックパッドについても「To Do – How to customize trackpad function (i.e. mouse, arrow keys, scroll. etc)」ってなってますね。

(2023.08.23追記)
キーボード関連は最新ファームウェアでかなり変わりました。


公式サイトで本体ケースの 3D モデルデータが公開されています。基板むき出しは扱いにくいので、プリントして使いましょう。

Case Designs & 3D Models
https://beepy.sqfmi.com/docs/3D

Slim Flat ケース、ギリギリまでスリムに作ってあって、とてもコンパクトで良いです。

せっかくGPIO端子が付いているので、上側だけですが、ピンソケット付けてケースに穴を開けておきました。

GPIOで、I2C 接続の OLED とか使えます。

ネジ穴を少し深めに修正して12mmネジで留められるようにしました。手持ちネジが12mmと16mmしかなくて、16mmだとちょっとはみ出てしまったのです。

USB接続キーボードも使えます。BBQ20KBDでダブル Blackberry!

HDMI 端子からモニタ接続も可能です。こうなると普通の Raspberry Pi ですね。本体のメモリ液晶画面はなかなか手ごわくて、まだ漢字表示までたどりつけてないです。


(2023.08.23追記)
公式 GitHub を確認してみると、ドライバーやファームウェアが更新されていました。

https://github.com/sqfmi/bbqX0kbd_driver

https://github.com/sqfmi/i2c_puppet/

再セットアップすればこれが入りそうなので、あらためて Raspberry Pi イメージ書き込みから再セットアップしてみました。

Getting Started
https://beepy.sqfmi.com/docs/getting-started

symキーの記号位置や、トラックパッドの扱いがガラッと変わりました。まだ、いろいろ試行錯誤中な感じ。動作もまだまだ不安定ですねw(まさに開発中って感じで楽しいです!)

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