テキストベースの Linux 端末、Beepy を入手しました。基本的には「Beeper」というテキストアプリ用端末とのこと。
SQFMI Beepy
https://beepy.sqfmi.com/
登場した時は Beepberry と呼ばれていたのですが、なんらかの理由で改名したみたいです。(公式写真のキーボード部分にもモザイクが…)
2023/5/19に発注、2023/6/9 に到着でした。「まだまだ完成している製品ではないので人柱になる覚悟の上で…(大意)」みたいな注意書きがあったのでビクビクしつつ発注しましたw
Beepberry きました!カッコいい!
ピンを付けずに積んでいた Raspberry Pi Zero 2 W の出番が来たようだな…。(Zero 2が使えるかちょっと不安ではある)
無線部分は Raspberry Pi 側になるので、技適問題なしです!
これから外出予定のためセットアップは夜になります。 pic.twitter.com/aqkfUeO74p— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 9, 2023
Beepy は、キーボード+メモリ液晶 セットで、メインとなる Raspbery Pi Zero W は、自分で用意する必要があります。が、そのおかげで、無線部分が本体に搭載されていなく、技適対応の Raspberry Pi Zero W を入手すれば、問題なく日本国内でも使うことが可能なのです!これはすばらしい。
Raspberry Pi Zero 2 W でも大丈夫か心配だったのですが、問題なしとのリプライがありました!(Beepy RaspberryPi セットで買った場合も Zero 2 W になってるとのこと。)
pi zero 2 w will work great with beepberry btw!
— Eric Migicovsky (@ericmigi) June 9, 2023
公式の Getting Started に従ってセットアップします。
Getting Started
https://beepy.sqfmi.com/docs/getting-started
Raspberry Pi イメージを microSD カードに書き込み。WiFi & SSH の設定も書き込み前に行います。
その後、Beepy の初期設定が完了するまでは、Beepy本体の画面表示はできないので、SSH 接続で設定を行います。(コマンド2つとスクリプト流すだけですが)
一番苦労したのが RaspberryPi OS 単体のセットアップでしたw
うちのキーボードが USB & PS/2 兼用のせいか、初期起動時にキーボード接続してると USB 認識に失敗したり、ZERO 2 W は Wi-Fi 5GHz 対応してないの忘れてて、ネット繋がらなくて悩んだりしてましたw pic.twitter.com/Ng6YI2BBEB— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 9, 2023
RaspberryPi Zero W 系は Wi-Fi 5GHz 対応してないので注意です!
Raspberry Pi Zero と Beepperry の接続は、ピンをギュッと押し込んだ状態でネジで止めます。ピンが全部キレイに刺さってることをしっかり確認。 pic.twitter.com/Bq5j9iJ1hL
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 9, 2023
Raspberry Pi Zero W の組み込みは、ピンの半田付けは必要なく、グイッとピンを押し込んで、まちがいなく全部のピンが入ってることを確認、周囲のネジを留めます。
本体でのログインまで来ました。パワーLEDがメチャ眩しい…。LEDの上に何か貼ったほうがいいかも。
メモリ液晶は、スクロールが速いと描画が追いつかない感がありますね。あと、視認性の良いフォントに変えたほうが良さそう。 pic.twitter.com/mBjFG4Eu5H— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 9, 2023
パワーLEDがまぶしいのは、ファームウェアアップデートすれば解消されます。
メモリ液晶なので、シャットダウンしても、主電源を切るまでは画面表示されたままになります。
反射型液晶なので、暗いところでは見えにくいですね。日光の下が一番良く見えそう。 pic.twitter.com/4GOFxqlukM— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 9, 2023
メモリ液晶がなかなかの特徴ですね。反射型なので、屋外で威力が発揮されそう。
キーボードのキー数が足りなくて、Ctrlどこだ?ESCどこだ?みたいになります。レイアウトはこちら。
sqfmi / bbqX0kbd_driver
https://github.com/sqfmi/bbqX0kbd_driver
* BBQ20KBD PMOD KEYBOARD LAYOUT * BBQ20KBD PMOD KEYBOARD LAYOUT * * +------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+ * | | |BR ↑TPY- | | | * | Ctrl | PgDn |←TPX- BL(HOME)TPX+→| PgUp | MENU | * | | | ↓TPY+ | | | * +------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+ * | | * +------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+ * |# |1 |2 |3 |( | )|_ | -| +| @| * | Q | W | E | R | T | Y | U | I | O | P | * | | |PgDn|PgUp| \|UP |^ |= |{ |} | * +------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+ * |* |4 |5 |6 |/ | :|; | '| "| ESC| * | A | S | D | F | G | H | J | K | L | BKSP | * | ?| | [| ]|LEFT|HOME|RGHT|V+ |V- |DLT | * +------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+ * | |7 |8 |9 |? | !|, | .| `| | * |LFTALT| Z | X | C | V | B | N | M | $ | ENTER | * | | K+| K-| °| <|DOWN|> |MENU |Vx | | * +------+-----+----+----+----+----+----+-----+-----+-------+ * | |0 |TAB | | | * | LEFT_SHIFT | ~ | SPACE |RTALT| RIGHT_SHIFT | * | | Kx| &| | | * +------------+----+-------------------+-----+-------------+ *
トラックパッドが、マウスではなくてカーソル上下左右に割り当てられていました。
Linux でよく使う “|”(パイプ)が無いのが気になります。(上の図だと枠線で使われているので確認しづらいw)
SQFMI Beepy > Firmware > Keyboard Firmware
https://beepy.sqfmi.com/docs/firmware/keyboard
Custom Keymap は「To Do – How to customize keymap」なので、今後公開されることに期待しましょう。
トラックパッドについても「To Do – How to customize trackpad function (i.e. mouse, arrow keys, scroll. etc)」ってなってますね。
(2023.08.23追記)
キーボード関連は最新ファームウェアでかなり変わりました。
公式サイトで本体ケースの 3D モデルデータが公開されています。基板むき出しは扱いにくいので、プリントして使いましょう。
Case Designs & 3D Models
https://beepy.sqfmi.com/docs/3D
Slim Flat ケース、ギリギリまでスリムに作ってあって、とてもコンパクトで良いです。
一昨日公開になった Slim Flat ケース、基板を外部に露出する形状になってて、コンパクト極めた感じで、めちゃ良いです。
基板露出することで基板にあわせたサイズ微調整する必要が無いのも良い。
固定用の M2.5 ネジを持ってないので手配中です。(輪ゴムも付いたままですw)https://t.co/55vd0IvRzG pic.twitter.com/wzudiUFi9E— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 11, 2023
せっかくGPIO端子が付いているので、上側だけですが、ピンソケット付けてケースに穴を開けておきました。
指示通り、基板とバッテリーの間にスポンジを入れる。
上部GPIOは、穴を開けてはありますが、せっかくスマートフォンっぽい外観なのに、ピンソケットを付けると怪しさがかなりアップしてしまうので、どうするかまだ悩んでいますw(と言いつつ、きっと付けますけど) pic.twitter.com/SdUHHk7rCk— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 12, 2023
GPIOで、I2C 接続の OLED とか使えます。
あらためて、ワールドさん、こんにちは! pic.twitter.com/z7k4jYMYTZ
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 12, 2023
GPIO ピンソケットにピン番号シール付けました。あやしい端末度が、さらにUP! pic.twitter.com/6D5uv4VSSH
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 14, 2023
ネジ穴を少し深めに修正して12mmネジで留められるようにしました。手持ちネジが12mmと16mmしかなくて、16mmだとちょっとはみ出てしまったのです。
ケース上部のネジ穴を2mm深くすることで、12mmネジで留めれました!裏面もネジ先はみ出さずにバッチリ。 pic.twitter.com/Bt9YzOQZ6M
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 13, 2023
USB接続キーボードも使えます。BBQ20KBDでダブル Blackberry!
BBQ20KBD 認識した!
セットアップ直後は USB キーボードを認識できなかった気がするのだけど、気のせいだったかな…。
通常のUSBキーボードも認識しました! pic.twitter.com/divnCvsMF2— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 12, 2023
HDMI 端子からモニタ接続も可能です。こうなると普通の Raspberry Pi ですね。本体のメモリ液晶画面はなかなか手ごわくて、まだ漢字表示までたどりつけてないです。
HDMI モニタを接続すると、/dev/fb0 として認識されますね。fbterm 使って HDMI側に表示できました。日本語表示もOK!
(本体側での日本語表示方法は、まだわかってないです…。) pic.twitter.com/qS5bWrS9n9— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 15, 2023
ターミナル用 MZ-80K/C & MZ-700 エミュレータ ttymz80 も動作しました!https://t.co/4dC1nFc2aX pic.twitter.com/SkO7JzN148
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) June 15, 2023
(2023.08.23追記)
公式 GitHub を確認してみると、ドライバーやファームウェアが更新されていました。
再セットアップすればこれが入りそうなので、あらためて Raspberry Pi イメージ書き込みから再セットアップしてみました。
Getting Started
https://beepy.sqfmi.com/docs/getting-started
再セットアップしたら、キーボードのshift/alt/sym/ctrl 状態を画面上部に表示してくれるようになりました!さらに、これらのキーはトグル操作になって、同時押ししなくて良くなった!長押しでロックもかかります!
あと、sym + H で “|” の入力ができるようになってた! pic.twitter.com/bmQKUR9fXn— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) August 22, 2023
単純に https://t.co/pl9BRIeFEh 再実行だけだと、変な状態になってしまったので、RaspberryPi イメージ書き込みからの完全初期化&再セットアップしました。
その後、Firmware Update を行わないと、キーボードからの入力ができませんでした。— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) August 22, 2023
タッチパッド押すと、キーボードがメタモードなります。いろいろできます。メタモード中に再度タッチパッド押すと、タッチパッド上下がカーソル上下になるようです。https://t.co/PqlQIg0wuR pic.twitter.com/RJ1d7UDZi6
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) August 22, 2023
sym で入力される記号が、以前と全然違うものになってました。ASCII英数記号以外の文字も入ってるのが謎だ。(±とか。) pic.twitter.com/bn98T520yW
— Nochi(ドウスル?▮) (@shikarunochi) August 23, 2023
symキーの記号位置や、トラックパッドの扱いがガラッと変わりました。まだ、いろいろ試行錯誤中な感じ。動作もまだまだ不安定ですねw(まさに開発中って感じで楽しいです!)