M5Stack とはあんまり関係ないですが:ガッツでC.G.!

M5Stack、320×240のカラー液晶です。かなりの表現力があります。これは何か描きたくなりますよね。


さて、ここに、実家の奥底から発掘してきた、いにしえの「ガッツでC.G.!Vol.2」があります。
この時代のCGは、大量の描画データをもとに、LINE命令で線を引き、PAINT命令で色を塗って完成させます。この本には、そのプログラムがたくさん掲載されているのです。
このころのPCは、640x200x8色が主流。横半分で描画すれば、M5Stackでも再現することができるのでは?


まず立ちふさがるのがデータ入力。手で入力するのはかなり厳しい。
(個人的事情ですが、僕の使ってるキーボードはテンキー無しなので数字大量入力つらい)

もしかして、OCRでの入力にチャレンジしている方がいるのでは…と思いましたら

808 Midway:Program List OCR 1.0リリース!
http://eighttails.seesaa.net/article/456948364.html

まさに、バッチリのものが!PC-6001のプリンタ特化してあるとのことですが、試してみます!

まっすぐに取り込むために、いったん本をコピーしてからデジカメ撮影。
フラットベッドスキャナあるならそっちのほうがいいですね。

範囲を選択して取り込みしてみますと、結構読めます…!6→4とか、9→?、1→l の取り込み間違いがそこそこありました。まあ、本自体が20年以上前のもので、さらに対象ではないFM-7プリンタなので、これだけ読めれば大成功。


ここから、校正に入ります。入力内容と、雑誌プログラムを比較しつつ間違いを探すのですが、2つのものを並行して目で追っていくのはかなりしんどい。そこで、打ち込んだ内容を、PCに読み上げてもらうことにしました。

k本的に無料ソフト・フリーソフト:超簡単に使えるテキスト読み上げソフト!「SofTalk」
https://www.gigafree.net/media/record/softalk.html

打ち込んだ内容を、SofTalkで読み上げてもらい、それを聞きながら、iPad Pro で入力間違い個所に赤マル入れてチェック!

ハイテクなんだかローテクなんだかわからない方法ですが、これでかなり間違いが発見できました。


ひととおり、データ打ち込みが終わったのですが、間違いがないか、実際に動かしてみたいですね。FM-7エミュレータで動かしてみました。
Windowsで入力したファイルを、どうやってエミュレータ内のBASICファイルにするのかについては、FM-7エミュレータのディスク形式に書き込むツールがありました。BASICプログラムは、基本的にはバイナリ形式なので、外部から触るのは難しいのですが、アスキーセーブ形式にすれば、単純に文字列データとしてやりとりできます。

Toy Box:D77 Disk Image Viewer
http://www003.upp.so-net.ne.jp/moba/toybox/d77view2/index.html

読み込んで実行。あれだけ見なおしたにもかかわらず、何度かエラーが出ます。あやしい個所をさらにチェック。エラーが出なくなっても、描画で変な線が描かれたりしますのでそのあたりをチェック。

動作はこういう感じです!


実際にかかった時間を考えると、OCR使わずに全部手で入力してもそんな変わらなかったのかもしれないのですけども、OCRナシだと、まず手を付ける気力が出てこなかったと思います…。

しかし、打ち込むだけでも、こんだけガッツが必要なわけなので(しかもハイテク駆使)、当時、このCGを作成した人はほんとどれだけすごかったのかという気がします。見上げたガッツよのう。